アロマテラピー教室amica 書籍紹介
『「におい」と「香り」の正体』


『「におい」と「香り」の正体』

外崎肇一著 
184ページ(新書版)
青春出版社(プレイブックスインテリジェンス)
価格700円+税
2004年5月発行

初心者〜初中級者向

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【目次】
第1章 「におい」とは一体、何か
 1 においの不思議   2 嗅覚のシステム
 3 犬と嗅覚   4 フェロモンの力
第2章 基本の「におい」を探る
 1 におい研究事始め
 2 基本となる香りを探す試み
 3 におい物質の数値化
第3章 「におい」研究の最前線
 1 実験の現場から   2 嗅覚と味覚
 3 犬の訓練とにおい   4 ヤコブソン器官の謎
 5 動物と嗅覚   6 においの未来
 第4章 「におい」コレクションの中から
 第5章 気になる「におい」と「香り」の話
 第6章 植物にまつわるさまざまな話
 1 悪臭の話   2 においと病気
 3 香りの材料と技術   4 酒と香り
 5 不思議なにおいの世界   6 生活の中のにおい
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においについての幅広い雑学的なお話がメインで、直接アロマテラピーについては触れられていません。
学習のために嗅覚についての情報を知るには不足しているといえるかもしれません。
しかし、アロマテラピーを学習し嗅覚やにおいと深く関わっていくわたしたちが知っておいたほうがよい情報が、たくさん詰まっていました。

著者は歯学部教授で専門は口腔生理学ということですが、長年動物における嗅覚器官の生理学的研究を続けてこられたのだそうです。

本書の他に『ニオイをかげば病気がわかる』『がんは「におい」でわかる! “がん探知犬”の力で、乳がんセンサーが誕生』 などの著書もあります。
これらもそのうち読んでみたいと思っています。

話を本書に戻すと、第4章の「におい」コレクションはとても興味深く読みました。
加齢臭や性フェロモンをはじめ、麻薬や死体のにおい、バナナのにおいなど。
化学合成して作られ、さまざまなところで活用されているのですね。

死体のにおいは薬品として発売されていて、災害救助などに使われているそうです。
災害救助犬はこれを嗅いで救助対象者を探すのですね。
普段植物の香りのことを考えていることが多いけど、においっていろいろあるな、とあらためて実感します。

動物の嗅覚についての話題もいろいろ。
文章はすべて短く、深く掘り下げているわけではないのですが、へぇーという話題がけっこうあります。
ちょっと時間のある時などに軽い感覚で読んでみるのもよいかもしれません。

(2009.11.13記/2010.1.25更新)

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