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『香りで難病対策―ウィルス病とアレルギー疾患(香りで美と健康シリーズ2)』川口健夫著


『香りで難病対策―ウイルス病とアレルギー疾患(香りで美と健康シリーズ 2)』

川口健夫著 
145ページ
フレグランスジャーナル社
価格1600円+税
2011年7月発行

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【目次】
第1章 ウィルス感染症と抗ウィルス作用
 1.ウィルスの構造と抗ウィルス物質
 2.抗ウィルス作用を示すエッセンシャルオイル
 3.ウィルス感染症
 4.発がんに関するウィルス

第2章 忌虫作用のあるエッセンシャルオイル

第3章 アレルギー疾患と抗アレルギー作用
 1.アレルギー反応のメカニズム
 2.アレルギー反応に作用するハーブとエッセンシャルオイル
 3.アレルギー性疾患

用語解説
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フレグランスジャーナル社の香りで美と健康シリーズの2冊目。
香りが美と健康をサポートするために医療をはじめさまざまな分野で取り入れられている香りについて専門家が解説する貴重なシリーズです。

「香りで難病対策」というタイトルですが、ウィルス病とアレルギー疾患についてのアプローチが取り上げられています。

ウィルスによる感染症は治療薬が不十分なことが多い。
アレルギー疾患は原因不明である、または複雑である。
それに対して芳香物質によるホリスティックなアプローチが有効ということが強調して語られていると思いました。

それにはアロマの作用が「非特異的」であることが重要です。
医薬品のように攻撃対象を限定しないこと、耐性ウィルスの存在を考えなくていいことは、ウィルス感染症やアレルギー疾患にとってありがたいことなのですね。
さらに、アロマで免疫力アップや精神のリラックス作用も得られるのでまさにホリスティック(全体的)といえるのです。


さまざまなウィルス感染症やアレルギー疾患についての専門的な解説は、初心者の方には多少難しく感じられるかもしれませんが、知っておくと必ず役立つことでしょう。

また、抗ウィルス作用、抗アレルギー作用をもつエッセンシャルオイルについての解説も具体的です。
主な成分の構造式がたくさん掲載されていますので、見ただけで拒否反応を感じる方も多いかもしれませんが、構造式を理解できなくても精油の作用は十分わかりますので、構造式は無視して(笑)手に取ってほしいと思います。


著者の川口健夫先生が「はじめに」のなかでホリスティック療法の世界に入り込む経緯が語られており、とても興味深く読みました。
先生は薬学部出身で40代はじめまで抗がん薬と抗ウィルス薬の研究をしていたそうです。
ご自分が作った薬が効果も示したけれど、大多数には直視しがたい副作用が発現したということです。

そして、以下2行引用
 ―その現実に加えて種々の経験から、病を治癒させる努力の片側で、病に苦しむ人を癒す仕事の存在を自覚して、 ホリスティック療法の世界に参加することになりました。

だから化学とホリスティックが両立しているのだな。

川口先生の講義は何回かお聞きしたことがあるのですが、専門的なお話の中でご自分の体験談が語られるのが面白かった記憶があります。
これからも先生のご本は読んでいきたいです。

(2012.5.13記)

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